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広色域印刷extensive

加工概要

広色域印刷とは、紙面への印刷色をCMYKからRGBの再現、つまり元来デジタルデータが持つ色に近い色を印刷で再現しようという技術です。
RGBで再現された色域を印刷するにはRGBデータをCMYKに変換する必要があります。しかし、表現できる色の空間が根本的に異なるため、RGBで表現されている色をCMYKの再現可能な色空間に押し込む作業が必要になります。これをガモットマッピングと呼びます。
再現できる色の範囲の位置づけを割り当てる、という意味合いを持ちます。
モニタ上で見る色は光の3原色(RGB)によって表されています。一方で普段私たちが見ている色は色の3原色(CMY)で表されています。光はRGBの割合で様々な色を作り出せますが、印刷された色というのは光からの反射色でしか色を作り出せません。光が表現する色領域と、反射色であるCMYの色領域では、CMYのほうが表現できる色が少なくなるので、強制的に色変換をするという作業が必要になってくるのです。

イメージ

モニター上で見たままのRGBカラーをそのまま紙の上で表現したい、そのような製作会社やデザイナーの希望に応えるには、印刷機の品質管理を基盤にしたカラーマネージメントシステムやRGBワークフローの確立が必須となります。
現在では各インキメーカーが試行錯誤し、東洋インキ製造(株)開発のKaleidoをはじめ、ハイデルベルグ社のワイドカラー、DICグラフィックス(株)のシックスカラーシステムや湧水、Pantone社のヘキサクロームなど、広色域印刷に向けての技術革新が進んでいます。
プロセス4色印刷では表現しきれない、このようなプラスαの技術は、高品質で高付加価値印刷を目指す印刷会社にとっては非常に有効な手立てとなっています。

カレイド  

カレイド

新しいプロセス4色「カレイドインキ」により、コストを抑えながらイメージに限りなく近い色再現できる印刷システムです。
シックスカラーシステム  

シックスカラーシステム

従来の4色プロセスインキでは表現し得なかった、色領域を演出することが可能な印刷システムです。

カレイド

Kaleidoとは東洋インキ製造(株)が開発した、既存の4色印刷機でも6色、7色印刷に近い色再現を可能にした印刷システムです。Kaleidoの語源はKaleidoscope=万華鏡から由来しており、「広い色域をカバーする」という意味が込められています。このことから一般的には「高演色」などと呼ばれるところを、東洋インキ製造(株)では「広演色」と表現されています。
通常、多色印刷ではインキの数だけ版枚数や版胴が必要になり、また色数を増やすことで品質管理が難しくなり、非常に高いコストがかかってしまいます。一方でKaleidoではCMYKの4色で印刷することにより、低コスト、低予算での広演色印刷が可能になります。また、Kaleidoインキの顔料は彩度が高く、全体的に色相の濁りを取り除いているために、視感濃度が低く感じられてしまうという特徴があります。それを解消するためには、高濃度で薄膜印刷が可能なFMスクリーン※で印刷する必要があります。
右の図は従来インキ(今までの標準的なインキ、Japan Colorなど)、カレイドインキ、AdobeRGBの色域を比較したものです。従来インキに比べるとカレイドインキは明らかに色再現領域が広いことが分かります。
デジタルカメラが普及しRGBワークフローが徐々に浸透していく中で、新しいプロセス4色「カレイドインキ」により、コストを抑えながらモニター上でのイメージに限りなく近い色再現が可能になります。

ガモット図

※FMスクリーンとは

網点の大きさの差で濃淡を表現するAMスクリーンに対して、FMスクリーンは網点の大きさは一定にし、密度を変化させることで濃淡を表現する方法です。
網点はランダムに配置されているので、モアレ(網点同士が干渉を起こすこと)が発生しにくく、それぞれの網点が重なりにくいので、濁りが少なく彩度が高くなるという特徴を持ちます。また、網点の大きさが均一なので、ひとつの網点に盛られるインキ使用量が少なくて済むという利点もあります。

シックスカラーシステム

シックスカラーシステムはDICグラフィックス(株)が開発した、広色域のインキシステムです。従来の4色プロセスインキでは表現し得なかった、色領域を演出することを可能とします。
DICシックスカラー専用の4色インキ(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)に、オレンジ、グリーンの色範囲を補い、6色のプロセスインキとICCプロファイル(※)、FMスクリーニングなどの技術により広色域印刷を具現化します。
また、特色インキを6色プロセスインキに置き換えられるので、調色などの手間が省かれ、生産効率の向上にも繋がります。
通常の4色印刷と比較して色再現領域が約35%拡大し、従来にない色彩デザインが可能です。また、DICカラーガイド(1280色)の約94%をカバー出来ることから、高品質で鮮やかな色調の再現に効果を発揮します。

 

シックスカラー図表

※ICCプロファイル

ICC(International Color Consortium)・・・コンピュータやプリンター、モニター、デジタルカメラ、スキャナなどの電気機器上で統一して色の管理を行うための国際標準化団体で、1993年に設立されました。
ICCプロファイルとは、ICCが定めた各デバイス間での色表示を合わせるために使われる、色を変換するためのテーブルが記述されたファイルのことを表します。 パソコンやデジタルカメラ、スキャナーなどの入力側と、ディスプレイやカラープリンターなどの出力側との間で、色を合わせるときに参照されるそれぞれの入出力機器が持っている色の領域と色再現特性が記された、まさにProfile(人物紹介や自己紹介という意味)を指しています。

シックスカラー図表
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