太成二葉産業株式会社

HOT STAMP箔押し(ホットスタンプ)

熱転写できる蒸着箔を銅やマグネシウム版を使って、熱を与えて裏面の接着糊を活性化し、用紙に転写印刷する加工です。

ホットスタンプ・箔押し

メリット

箔押し 金属的な雰囲気の付加

金・銀などの定番のメタリックの輝きで、特別な印象や高級感を出すことができます。他にもさまざまな種類の箔があります。

エンボス 凹凸で立体感を出す

浮き出し(エンボス)や押し込み(デボス)により、紙の平面に立体感を出すことができます。箔と合わせた多彩な表現も可能です。

環境配慮 高い環境適性

箔はフィルムと違い再生紙への影響もなく、焼却しても問題のない素材ですので環境に配慮された印刷物にもご利用いただけます。

設備

GIEZFSA-790

当社のホットスタンプ設備はスイスのGIEZ(ギーツ)社を採用しております。GIEZ社は110年の歴史を持つ、ホットスタンプ機の専門メーカーです。

用紙サイズ(mm) 297 × 210 〜 790 × 550
有効面積(mm) 700 × 480
加工可能紙厚(g/㎡) 104.7 〜 500 

※ 加工する素材によって、上記寸法と合致しないものもあります。

HEIDELBERGOriginal Heidelberg Cylinder TS-4

熱制御や工程を見直し、複雑で幅広い用途に合わせた設定や、作業がより効率化されています。和紙や高級パッケージ、シール包装用紙などの紙製品から、塩ビやPPPETシートなどの合成樹脂までさまざまな素材に対応できます。

用紙サイズ(mm) 125 ×  150 〜 400 × 585
有効面積(mm) 380 × 530
加工可能紙厚(mm) 0.01 〜 0.6

※ 加工する素材によって、上記寸法と合致しないものもあります。

箔押し(ホットスタンプ)のしくみ

大きく分けて二つの材料、箔と版を組み合わせることで表現します。
箔には、輝きが美しい金属表現のメタリック箔、偽造防止として重宝されるホログラム箔、カラー箔、クリア箔、パール箔など、さまざまな種類があります。また、箔材の裏面の接着糊を変更することで、被転写物への定着を向上させることができます。
版には、化学薬品で金属を腐食させて作成する腐食版、そして真鍮や銅などの板を、機械や職人が手作業で刻印した彫刻版があります。特に彫刻版は版の掘りが深く、細かい文字や繊細な図柄などを表現するのに適しています。ただし、手作業のため作成には時間とコストがかかるという弱点もあります。この版材と成形方法によっても、耐久性や表現が異なります。

加工実績

箔押し(ホットスタンプ)

箔の種類は多種多様であり、印刷物に限らず多くの用途で使用されています。一般的に印刷業界で使用されている箔押しはアルミニウム蒸着箔で、金箔押しや銀箔押しが代表的です。
金銀以外にもマット調のつや消しタイプやブルー、グリーンなどの色付きタイプもあり、逆にメタリック感の無いカラーを転写する素材もあります。これらはオリジナルの箔素材を作成することも可能です。
ホログラムホイル箔は、豊富な柄パターンで美粧性が向上したり、独自のホイルを制作することでセキュリティーの向上にも使われています。

【加工可能な範囲】機械的には 720 mm × 530 mm から 1 mm 角程度までスポット加工が可能です。最大範囲を加工する場合、コストが高くなるので、他の方法をおすすめします。また、加工部分は若干凹みます。
【基本在庫幅(mm)】~640 【得られる効果ツヤ / マット / 艶消し / 金属感 / メタリック / パール / レインボー
【注意点】非常に反射率の良い金属表現を得られますが、傷が付きやすく注意が必要です。

ステレオ箔

箔押しされた部分が盛り上がっている加工です。浮き出し箔とは違い裏面に凹みがありません。スクリーン印刷機で盛り上げニスを加工し、その上から箔押しすることで表現します。

【加工可能な範囲】機械的には 790 mm × 560 mmから 1 mm 角程度までスポット加工が可能です。大範囲を加工する場合、品質の維持の難易度とコストが高くなりすぎるので、他の方法をお勧めします。
【基本在庫幅(mm)】~640 【得られる効果】金属感 / メタリック / 盛り上がり / 凸
【注意点】対摩擦はあまり強くありません。

エンボス/デボス加工 

エンボス加工とは、版の形に浮き出す加工です。浮き出し加工とも呼ばれ、金属版と樹脂版を用いて用紙を挟み込むことで絵柄を浮きあげます。
デボス加工とは、版の形に凹ませる加工で、型押し加工とも呼ばれます。
金属版と樹脂版を用いて用紙を挟み込んで版の形に押し込みます。逆向きの凸版(金属版)を上に取り付け、正向きの凹版(樹脂版)を下に取り付けます。下に取り付ける樹脂の凸版(受け版)は、使用されないこともあります。受け版を使用せずに絵柄を押し込む場合は空押し(からおし)と呼ばれます。

【加工可能な範囲】機械的には 700 mm × 480 mmから 1 mm 角程度までスポット加工が可能です。加工部分が大きくなるほど、難易度があがります。
【基本在庫幅(mm)】700 mm × 480 mm 【得られる効果】凸凹 / 立体感
【注意点】型押しや浮き出しの仕上がりは紙質に影響されますので、テスト押しされることをお勧めします。

よくあるご質問

Q. 用紙の最小・最大寸法は?
代替テキスト
最小:210 mm ✕ 297 mm 最大:550 mm ✕ 790 mm(流れ方向 ✕ 幅)
Q. 用紙の厚みはどこまで対応できますか?
代替テキスト
104.7 g/㎡~500 g/㎡
ただし素材によっては、対応可能な厚みが異なる場合があります。
Q. 箔の種類はどのようなものがありますか?
代替テキスト
金、銀をはじめとしたメタリックカラー、光沢のないクレヨンのような顔料箔、特殊な偏光性のある光沢をもつホログラム箔、透明箔など、色や柄、光沢にも多くのバリエーションがあります。
Q. 箔押しはどのようなものに加工できますか?
代替テキスト
紙、プラスチック、ビニール、革などに押せます。 多少のデコボコ程度なら問題はありませんが、基本は平らな面が適しています。 立体物でも加工面が平らであれば押せる場合もあります。
Q. 箔版は繰り返し使えますか?
代替テキスト
繰り返し使用できます。版材はマグネシウム、銅、真鍮などの種類があり、それぞれ耐久性と値段が違います。使用頻度、デザインなどの条件からその時々にあったものをお選びいただけます。
Q. 小さな文字や細かいデザインでも加工できますか?
代替テキスト
被写体や箔の種類にもよりますが、一般的なコート紙の場合、0.5pt以上の線幅であれば再現できます。デザインによっては可能な場合もありますので、詳しくはお問い合わせ下さい。
Q. 型押しとは何ですか?
代替テキスト
箔を使わず、箔押しの凸版だけを用いた加工方法です。紙を押すため、くぼみができます。使用する紙の種類によっては再現が異なりますので詳しくはお問い合わせ下さい。相性のよい条件としては、厚紙であること、もう一つは紙が柔らかいことです。

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