太成二葉産業株式会社

SILK SCREENシルクスクリーン

衣類や工業製品など幅広く利用されている印刷方式で、当社ではシルクスクリーン印刷機を用いて、光沢ニスや機能性ニスを印刷物にコーティングしています。

シルクスクリーン

メリット

優れた生産性 優れた生産力

紫外線で瞬間的に硬化させるUV乾燥タイプのインキを利用しているため乾燥が早く生産力に優れています。

環境配慮 環境に配慮された素材

UVニスの導入により、十分な印刷加工を施した上で環境に配慮された製品として流通させることが可能です。

付加価値向上 紙メディアの付加価値向上

特殊ニスへの対応力に優れ他印刷機を導入しているため、様々な特殊印刷で紙に加飾以外の機能も付与することが可能です。

設備

桜井グラフィックシステムズMS-102SD

MS-102SD

※見当合せ用カメラ装備

当社ではUV乾燥方式のシルクスクリーン印刷機があります。フラットベットタイプは特殊ニスへの対応力に優れていて、また盛り上げ、スクラッチ、蓄光、示温など様々な特殊印刷が可能です。

用紙サイズ(mm) 420 × 320 〜 1,050 × 750
有効面積(mm) 1,030 × 730
加工可能紙厚(g/㎡) 104.7 〜 465
※ 加工する素材によって、上記寸法と合致しないものもあります。

シルクスクリーン印刷のしくみ

格子状に組まれたメッシュに感光剤を全面塗布した版材を使用します。
孔版印刷の一種で、画像となる部分は、感光剤を洗い流すことでニスがスキージによって格子の隙間から押し出され、用紙に印刷されます。
また、乾燥方法も溶剤タイプの蒸発乾燥型と、紫外線で硬化させるUV乾燥型の二種類あります。
昔はこの印刷方式に適した素材として細くて強い絹(シルク)を使っていました。
現在ではナイロンやステンレスなどの代替品が主流ですが、今でも”シルク”スクリーン印刷と呼ばれています

シルクスクリーン印刷の仕組み

加工実績

グロス
グロス

印刷物への部分的(スポット)な艶出し(グロス)加工としては一般的です。フィルムなど紙以外への加工も可能です。盛り上がり感はあまりなく塗膜は10μ程度ですが、クリアで高光沢なグロス加工となっていて、マット調の用紙や素材、色ベタとの相性が良く、組み合わせる事で美粧性がより強調される、デザイン性の高い加工です。コストもそれほど高くなく、使い方やロットによっては、高いパフォーマンスを発揮します。

【常時在庫】有り
【加工可能な範囲】シルク版の中であれば、どのような範囲でも塗工可能です。ただし、線数が荒いため微細なグラデーションなどの再現は難しくなります。
【得られる効果】ツヤ / 艶 / 耐摩擦
【注意点】加工部分を折り曲げるとひび割れするので、無線綴じの背等には適しません。当社の場合は折れる場所には加工しないように提案する場合がございます。

マット
マット

部分的(スポット)にマット調(つや消し)の効果が欲しい場合に有効なコーティングです。UVスクリーン印刷の特性から、フィルムなど紙以外への加工も可能です。グロス調の素材や色ベタとの相性が良く、組み合わせることで高い美粧性を発揮します。膜厚は10μ程度です。

【常時在庫】有り
【加工可能な範囲】シルク版の中であれば、どのような範囲でも塗工可能です。ただし、線数が荒いため微細なグラデーションなどの再現は難しくなります。 
【得られる効果】マット / 高級感 / 耐摩擦 / つや消し
【注意点】加工部分を折り曲げるとひび割れするので、無線綴じの背等には適しません。

盛り上げ
盛り上げ

部分的にクリアな光沢ニスを盛り上げて塗布することで、平面的な印刷物に立体的な光沢のある変化を付加できます。書籍の表紙やリーフレットなど幅広く利用されており、比較的一般的なコーティングです。膜厚は15μ~40μ前後まで盛り上げる事が可能で、デザイン性に優れているだけでなく、触感にも訴えかける事ができます。より盛り上がりを重視したニスとメッシュを使うことで、点字専用の加工の組み合わせも可能です。

【常時在庫】有り
【加工可能な範囲】シルク版の中であれば、どのような範囲でも塗工可能です。ただし、線数が荒いため微細なグラデーションなどの再現は難しくなります。 
【得られる効果】ツヤ / 艶 / 光沢 / 盛り上がり / 触感 / 耐摩擦 / 凸
【注意点】加工部分を90度以上折り曲げるとひび割れするので、中綴じや無線綴じの背等には適しません。また、加工面積が広いと、若干クレーターのように端が盛り上がり、中央部分と段差ができてしまいます。

蓄光ニス
蓄光ニス

日光や蛍光灯などから光を蓄積し、暗がりで発光するニスです。発光色は基本的に薄いグリーンですが、ブルーやピンクなどもあります。例えば星座表のようなものから、夜間でも情報発信が可能なポスターであったり、クラブのチケットなど、アイデア次第でさまざまな用途に使用されています。
蓄光ニスの塗布量や種類で発光色や発光時間などの変更・調整は可能です。塗膜は20μ前後で、加工部分はクリアではなく白濁した状態になります。

【常時在庫】グリーン発光のみ(以外は取り寄せ、取り寄せ期間:1週間~1ヶ月 )
【加工可能な範囲】シルク版の範囲内であれば、どのような範囲でも塗工可能です。ただし、線数が荒いため微細なグラデーションなどの再現は難しくなります。
【得られる効果】蓄光効果 / 触感(20μ)
【注意点】原則的に加工部分は折り曲げるとひび割れするので、90度以上の折り曲げる商品には適しません。

ラメシルク
ラメシルク

一般に「ラメ加工」と呼ばれていますが、これはクリアニスにポリエステルをグリッター(細かく砕いた粉末)を混合したものを使用した加工の事です。グリッターの色、大きさ、混合密度によって、さまざまな表現が可能で、グリッターが大きく密度が高ければ、ラメ効果は高くなりますが、ニスの表面はザラザラになりグロス感は損なわれ、下地の視認性も悪くなります。当社では45~50μの塗布量でさまざまな要望に対応できるようにしております。
また、ラメグリッターのサイズは0.075~1.5mmまでカット可能です。当社でポピュラーなのは0.1mm角のグリッターの5%混合です。(2010年2月のTIMS-DM)

【常時在庫】無し(取り寄せ期間:1~2週間)
【加工可能な範囲】シルク版の枠内であれば、どのような範囲でも塗工可能です。細い線や文字などの仕上がりは、混合するラメグリッターの量・大きさに左右されます。
【得られる効果】キラキラ / ラメ
【注意点】加工部分を折り曲げるとひび割れするので無線綴じの背等には適しません。グリッターを過剰に混合すると加工部分から剥がれ落ちる可能性もあります。

スクラッチ
スクラッチ

非常に隠蔽性が高いものの、擦れに弱い性質がありコインなどの硬いもので簡単に削れる(剥がせる)性質を持つシルバーのニスを利用した加工がスクラッチです。いわゆる「スクラッチくじ」などで一般的によく利用されています。
隠したい部分の下地にはオフセット印刷で剥離用のニスを引きます。塗膜は12~15μで加工しています。しかし、元となる紙の厚さが薄すぎるものでは光に透かせば裏から見えてしまったり、文字色印が濃いと裏から見て分かりやすくなってしまうなど、紙の選択を含めさまざまな部分に注意が必要です。

【常時在庫】無し(取り寄せ期間:2週間~1ヶ月 )
【加工可能な範囲】シルク版の枠内であれば、どのような範囲でも塗工可能です。ただし、線数が荒いため微細なグラデーションなどの再現は難しくなります。
【得られる効果】隠蔽 / 銀
【注意点】削る時に塗膜が剥がれ落ちて、カスが出ます。また、原則的に加工部分は折り曲げるとひび割れするので、90度以上の折り曲げる商品には適しません。

示温インキ
示温ニス

感温ニスとも呼ばれる、特定の温度帯に反応して色が変化するニスです。加工部分に熱が加えられると、色が変化して無色に近くなったり、文字や絵柄が浮かび上がってきたりします。そのまま常温まで放置すると元の色に戻ります。色の種類はオレンジ・ピンク・マゼンタ・ブルー・ブラックの5種になります。

【常時在庫】無し(取り寄せ期間:1~2週間)
【加工可能な範囲】シルク版の枠内であれば、どのような範囲でも塗工可能です。ただし、線数が荒いため微細なグラデーションなどの再現は難しくなります。  【得られる効果】色変化(発色・消色)
【注意点】原則的に加工部分は折り曲げるとひび割れするので、90度以上の折り曲げる商品には適しません。

よくあるご質問

Q. 用紙の最小・最大寸法は?
代替テキスト
最小:320 mm ✕ 420 mm 最大:750 mm ✕ 1,050 mm(流れ方向 ✕ 幅)
Q. 用紙の厚みはどこまで対応できますか?
代替テキスト
104.7 g/㎡~465 g/㎡
ただし素材によっては、対応可能な厚みが異なる場合があります。
Q. フルカラー印刷はできますか?
代替テキスト
色を4色(CMYK)に分解して1色ずつ色を重ねていくことで可能です。ただし、各色の印刷位置を合わせることが難しく、粗めのドット(網点)で表現する必要があり、オフセット印刷のような写真画質には仕上がりません。そのためフルカラーの場合、他の印刷方法をおすすめします。
Q. スクリーン紗の素材には何が使用されていますか?
代替テキスト
ポリエステル、ナイロン、ステンレス、ポリエチレン等が一般的です。
・ポリエステル:代表的な素材で、品種の多さや価格面で優位性があり、各分野で広く利用されています。
・ナイロン:インクの通過性が良く鮮明な印刷が可能で、版画やポスター等の広告宣伝用途に使用されます。反面、伸縮幅が大きく精細度の必要な印刷には使用出来ません。 伸縮を利用してビン、コップ、おわん等の円筒、円錐状の印刷に利用されています。
・ステンレス:伸縮幅が小さいので精細度を要求される電子部品の印刷を中心に利用されています。
Q. インクに固形物を混ぜて印刷はできますか?
代替テキスト
グリッターやラメなどを混ぜて印刷することができます。通常、版の目の大きさは固形物の最大粒径の2倍以上必要です。
Q. 蓄光インキとは何ですか?
代替テキスト
蓄光インキとは、太陽、電灯などの光線を吸収・蓄積し、これを徐々に放出させて発光する性質をもった顔料です。吸収⇒蓄積⇒発光を何度も繰返すことができます。

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