リピーターをロイヤル顧客に!企業が実践すべき育成施策7選
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こんにちは!太成二葉産業の広報販促室です。
いつもありがとうございます。お元気ですか?
「新規のお客さまは集まるのに、なかなか売上が安定しない…」
そんなお悩み、ありませんか?
実は、売上アップのカギは“リピーターづくり”にあります。
本記事では、ロイヤルカスタマーへと育てるための7つの実践施策をご紹介します。
お客さまとの関係性を深め、また選ばれる企業へ。
今日からできるヒントを、やさしく、わかりやすくお伝えしていきます!
1.なぜリピーターが重要なのか
顧客との関係を深めていく中で、売上を安定させる鍵となるのがリピーターの存在です。
一度購入してくれた方が、継続して選んでくれる状態こそが、企業にとって理想的な顧客像です。
近年は、SNSや口コミで企業イメージが左右されやすく、顧客との信頼関係の質が問われる時代になっています。
そのため、一度でも関わりを持った方に再び選んでもらうことの価値は、年々高まっています。
リピーターの存在は、単なる売上の積み重ねではありません。ブランドのファンを育てる土壌づくりでもあるのです。
1-1.顧客離反率の現状
2025年現在、顧客離反率(チャーンレート)は平均40%を超えるとも言われています。
つまり、10人中4人が1年以内に離れていく計算です。
これは、消費者の選択肢が増え、他社への乗り換えが簡単になっていることが一因です。
価格比較サイトや口コミアプリの普及により、顧客が別のサービスに目移りしやすくなっています。
さらに、競合商品が溢れている現代では、「一度の購入」だけでは関係性が築きにくいのも事実。
顧客に覚えてもらう工夫がなければ、次の購入機会を逃してしまいます。
リピーター施策は、顧客との関係を継続的につなぐための打ち手として必要不可欠なのです。
1-2.新規獲得よりも難しい理由
今の時代、新規顧客を獲得するには広告費や工数が以前よりも大きくかかるようになりました。
検索広告やSNS広告の単価も上昇し、かつてのように低予算で多くのリーチを取るのは難しくなっています。
また、初回購入までのハードルも上がっており、見込み客の信頼を得るまでに時間がかかるようになっています。
一方で、すでに一度購入してくれたお客様は、ブランドへの理解や接点を持っている貴重な存在です。
その方に再びアプローチするほうが、少ない労力で成果につながりやすいのです。
限られたリソースの中で成果を出すには、まずリピーターを大切に育てることが最も効率的です。
2.ロイヤル化へ導く7施策
リピーターを育て、やがてロイヤルカスタマーへと成長させるには段階的なアプローチが欠かせません。
ここでは7つの具体的な施策を紹介します。どれも顧客との接点を強化し、信頼と愛着を高めるための重要な方法です。
ひとつひとつの積み重ねが、やがて継続的な購入や紹介といった行動へとつながります。
短期的な成果ではなく、長期的な関係性の構築を意識することが、成功の鍵になります。
2-1.①心を動かすお礼状
最初の購入後に送るサンキューレター(お礼状)は、感情を動かす最初の接点です。
デジタル時代の今、紙で届く手紙は印象に残りやすく、特別な対応として好意的に受け取られます。
「ありがとう」というシンプルな言葉に、その人だけに向けた想いを添えることで、顧客との関係がぐっと近づきます。
たとえば、名前入りのメッセージや手書き風フォントを使った印刷物は、気持ちが伝わりやすい工夫です。
温度感のあるコミュニケーションは、ロイヤルカスタマーへの第一歩になります。
2-2.②売らないDMの活用
売り込みを控えたニュースレター形式のDMは、関係性を築く上で非常に効果的です。
内容は商品紹介ではなく、開発秘話やスタッフの想いなど、企業のストーリーを伝えるものにします。
顧客は、モノではなく背景にある「人や思い」に共感し、ファンになっていく傾向があります。
定期的に届くこうしたDMは、企業としての信頼感や親しみを育てる起点となります。
急がず、地道に「覚えてもらう」ことが、やがて再購入という行動に変わっていきます。
2-3.③特典付き販促DM
一定のタイミングで送る販促目的のDMには、明確なオファーや特典を盛り込むことが大切です。
お客様にとって「このDMには行動する価値がある」と感じてもらえる仕掛けが必要です。
たとえば、購入履歴に合わせたおすすめ商品と期間限定の割引をセットで案内すれば、関心を持ちやすくなります。
今は、小ロット印刷やバリアブル印刷の活用で、1人ひとりに最適化したDMも現実的になりました。
しっかり売るタイミングでは、売る姿勢を見せることも信頼の一つです。
2-4.④魅せるカタログ戦略
カタログはただの情報一覧ではなく、世界観や価値観を伝えるメディアです。
紙媒体ならではのデザイン性や質感は、デジタルにはない没入感を生み出します。
たとえば、ライフスタイル提案型のカタログにすることで、商品のある暮らしを具体的にイメージさせることができます。
IKEAのように「暮らし方を見せる」工夫は、購買意欲を高めるうえでとても効果的です。
カタログを通じて、顧客と価値観を共有する場をつくることが重要です。
2-5.⑤SNSで日常に接触
SNSは今や、企業と顧客をつなぐ日常の窓口となっています。
定期的な発信を通じて、ブランドの想いや人柄が自然と伝わります。
たとえば、Instagramでは商品の使い方や裏側の写真、X(旧Twitter)ではリアルタイムなつぶやきを投稿。
日常的にブランドに触れてもらうことで、接触頻度が上がり、愛着が育ちます。
重要なのは、「売るため」ではなく、信頼を積み重ねる場として活用する意識です。
2-6.⑥会員制で絆を強化
メンバーシップ制度は、特別感や継続利用の動機づけに直結する施策です。
購入履歴をもとに、タイミングを見てキャンペーンを届けることで、自然な再購入が促されます。
ポイント制度やランク制度を導入すれば、使えば使うほど得になる仕組みができます。
また、定期便や専用ギフトなど、会員限定の特典があることで「続けたい」と思ってもらえます。
サービスと仕組みをセットにして、離れにくい関係性をつくるのがポイントです。
2-7.⑦体験型イベント開催
顧客とのつながりを深めるには、実際に触れ合う機会をつくることが効果的です。
体験型のイベントは、商品やブランドに対する理解と共感を深める最高のチャンスです。
たとえば、化粧品メーカーがメイク体験会や香りのワークショップを開催することで、新しい価値に気づく場を提供できます。
また、家族参加型やワークショップ形式のイベントは、感情の記憶として強く残ります。
ファン化のきっかけをつくるためには、体験の「場づくり」が不可欠です。
3.施策成功のための注意点
リピーター施策は正しく活用すれば大きな成果につながりますが、やり方を間違えると逆効果になる場合もあります。
特に注意すべきは、押しつけがましさや過剰な接触による顧客の離脱です。
相手の状況を想像しながら、適切なタイミングと距離感を保つことが成功のカギとなります。
ここでは、陥りやすい2つの落とし穴について押さえておきましょう。
3-1.売り込みすぎのリスク
リピーター施策でやってしまいがちなのが、早すぎる売り込みや頻繁なセール案内です。
たしかに「売る」ことは大切ですが、それが前面に出すぎると、相手は「押し売り」のように感じてしまうことがあります。
特に、購入直後に立て続けにキャンペーン情報ばかり送られてくると、顧客は距離を置きたくなる傾向があります。
その結果、せっかく獲得した信頼を手放すことにもつながります。
売り込みは、関係性が育ってからの“後押し”であるべきです。
まずは企業の姿勢や世界観に共感してもらうことが、信頼への近道になります。
3-2.タイミング設計の重要性
施策の効果を高めるためには、アプローチのタイミングが極めて重要です。
たとえば、購入から時間が空きすぎると記憶が薄れ、関係が途切れてしまいます。
逆に早すぎる接触も、「もう買ったのに」と不信を生みやすくなります。
3日、3週間、3か月という“リピートの3ステップ”を意識することで、自然な流れをつくれます。
これは、購買心理が変化していくタイミングに合わせた設計です。
特別なソフトや知識がなくても、簡単なカレンダー管理やCRMツールで実現可能です。
“今この人に何を伝えるべきか”を考えることが、継続利用のカギになります。
4.実践するための手順
リピーター施策は、思いつきで実施しても期待する成果にはつながりません。
重要なのは、順序立てて準備し、戦略として運用していくことです。
特に初めて取り組む場合は、「誰に」「どのタイミングで」「どの施策を」行うのか、全体像を描いておくことが成功の土台になります。
ここでは実践に移す際に押さえておきたい2つの準備ステップをご紹介します。
4-1.リスト整備と分析
まず取りかかるべきは、顧客リストの整備です。
名前、連絡先、購入履歴、問い合わせ履歴など、顧客にまつわる情報を一元管理することで、施策の精度が大きく変わります。
さらに、そのデータを使って「どんな人が、どんな商品を、いつ買っているか」を分析することが欠かせません。
たとえば、月初に集中して購入する傾向があれば、その前にアプローチするだけで成果が変わります。
今は無料でも使えるCRMや分析ツールが充実しているため、小規模事業でも取り組みやすい環境が整っています。
リストと向き合うことが、すべての施策の出発点になります。
4-2.ストーリー設計を描く
リピーター施策を成功させるには、施策同士を「点」でなく「線」としてつなぐ発想が求められます。
つまり、顧客がブランドとどのように出会い、どんな体験を経てファンになっていくのか、全体のストーリーを描くことが大切です。
たとえば、「お礼状 → ニュースレター → 特典DM → 定期便の案内」という流れが一例です。
それぞれの施策が、次の行動を自然に促すよう設計されているかどうかが鍵になります。
ストーリー設計ができていれば、施策のタイミングや内容にブレがなくなり、一貫したブランド体験を届けられるようになります。
最終的には「この会社は私のことをわかってくれている」と感じてもらえる仕組みづくりが理想です。
5.まとめ
リピーター施策の本質は、商品を売ることよりも関係性を育てることにあります。
短期的な売上ではなく、長く選ばれ続ける仕組みづくりこそが、これからの時代に求められます。
大切なのは、施策を単発で終わらせずに、次のアクションへつなげる視点を持つことです。
ここでは、実践後に取り組みたい“次の一手”についてまとめます。
5-1.顧客との関係を深める
これからのビジネスは「取引」ではなく、「関係性」に価値が移っています。
つまり、一度の購入で終わらない“つながり”をどう作るかが問われる時代です。
商品の質や価格に加えて、「この会社から買いたい」と思われる理由を持つことが差別化になります。
そのためには、定期的な情報発信や、丁寧なフォローが欠かせません。
たとえば、購入後の感想を聞いたり、記念日にメッセージを送ったりするだけでも、顧客の心に残る体験となります。
相手に寄り添う姿勢が、次のリピートへと自然に導いてくれます。
5-2.継続的改善が鍵になる
一度仕組みを作ったからといって、それで終わりではありません。
成果が出た施策も、時間の経過や顧客の変化に応じて見直す必要があります。
たとえば、SNSの反応が落ちてきたと感じたら、投稿の時間帯や内容を見直してみる。
DMの開封率が下がったなら、デザインや見出しの工夫を加えてみるのも手です。
大切なのは、数値を見ながら“改善を繰り返す習慣”を持つことです。
この継続的な見直しが、結果的にブランドへの信頼と売上を積み上げていきます。
6.ロイヤル顧客づくりの最終ポイント
売上を安定して伸ばすには、「新規」ではなく「既存顧客」との関係を深めることが重要です。
とくに2025年現在、顧客の選択肢が増えたことで、企業は“また選んでもらう工夫”が求められています。
本記事で紹介した7つの施策は、ただの販促ではなく、顧客との信頼関係を築くプロセスです。
そのためには、感情に寄り添った手紙やDM、継続利用を促す会員制度、共感を育てるストーリーの設計が鍵になります。
どの施策も、「顧客の立場に立って考えること」が出発点です。
関係を育て、改善し、継続する。その積み重ねが、やがてブランドのファンを生み出します。
最後に、成功のために意識したいポイントを整理しておきましょう。
■重要ポイントまとめ
・顧客離反率が高まる今、リピーターの育成は最重要課題
・第一歩は、紙の手紙で感謝を伝えることから
・売り込みすぎず、企業の想いや背景を丁寧に伝える
・特典やカタログで、ブランドの世界観を体験してもらう
・SNSや会員制度で、継続利用と親近感を強化
・施策は「点」ではなく「線」でつなぐストーリー設計が鍵
・タイミングと継続的改善で、信頼はさらに深まる
7.よくある質問
Q1:ロイヤル顧客と優良顧客の違いは何ですか?
A1: 優良顧客は、購入頻度や金額が高い顧客を指しますが、ロイヤル顧客はそれに加えて企業やブランドに対する強い愛着や信頼(ロイヤルティ)を持ち、長期的に継続して利用する顧客を指します。ロイヤル顧客は、商品やサービスの利用だけでなく、SNSでの発信や口コミを通じて新たな顧客を引き寄せる力も持っています。そのため、企業にとっては収益の安定だけでなく、ブランドの成長にも大きく貢献する存在です。
Q2:なぜロイヤル顧客の育成が重要なのですか?
A2: ロイヤル顧客は、継続的に商品やサービスを利用し、企業に安定した収益をもたらします。また、彼らは自発的にブランドの価値を広め、新たな顧客を呼び込む役割も果たします。さらに、ロイヤル顧客からのフィードバックは、製品やサービスの改善に役立ち、企業の成長を支える重要な要素となります。
Q3:ロイヤル顧客を増やすためには、どのような施策が効果的ですか?
A3: ロイヤル顧客を増やすためには、以下のような施策が効果的です。
・感謝の気持ちを伝える手紙やメッセージの送付:顧客に対する感謝の気持ちを伝えることで、信頼関係を築きます。
・売り込みを控えた情報提供型のDMやニュースレターの活用:商品の情報だけでなく、企業の理念や価値観を伝えることで、顧客の共感を得ます。
・特典や割引を付けた販促DMの送付:顧客の購買意欲を高め、再購入を促します。
・魅力的なカタログやメニューの提供:商品やサービスの魅力を視覚的に伝え、顧客の興味を引きます。
・SNSを活用した日常的な情報発信:顧客との接点を増やし、親近感を育てます。
・会員制度の導入による特別な待遇の提供:顧客のロイヤルティを高め、継続的な利用を促します。
・体験型イベントの開催:顧客に実際に商品やサービスを体験してもらい、ブランドへの愛着を深めます。
これらの施策を組み合わせ、顧客との関係性を深めることで、ロイヤル顧客の育成につながります。

最後までお読みいただきありがとうございます。次回もよろしくお願いいたします。
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