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技術から感動へ!製造業が熱狂的ファンを作る「共感」の広報戦略

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技術から感動へ!製造業が熱狂的ファンを作る「共感」の広報戦略

こんにちは!太成二葉産業の広報販促室です。

毎日のお仕事、本当にお疲れ様です!「広報って何から始めればいいの?」と悩んでいませんか。実は、立派な戦略よりも、あなたの会社が持つ「等身大な物語」こそが、最高のファン作りの武器になるんです。

本記事では、未経験からでも着実に共感の輪を広げ、未来のファンと繋がるための実践的なステップを優しく解説します。読み終わる頃には、きっとあなたも「早く誰かに伝えたい!」という前向きな気持ちになれるはずですよ。


 


1. 届かない新製品発表の「壁」を打破する

新しい製品を世に送り出すとき、私たちはつい「どれほど優れているか」を声高に叫びたくなります。しかし、一方的な情報の押しつけは、受け手にとって心地よいものではありません。

多くの企業が直面しているのは、渾身のニュースが誰にも届かず、静かに消えていく現実です。現代は情報の波が激しく、単なる「お知らせ」は一瞬で流されてしまう宿命にあります。だからこそ、情報を届けるための「壁」の正体を知ることから始めましょう。



スペックの羅列が埋もれる理由


数字や機能だけを並べた資料は、読み手の記憶に残りません。客観的なデータは比較検討には役立ちますが、感情を動かす力が欠けているからです。スペック表はあくまで「結果」であり、そこに至るまでの試行錯誤が見えないと、人は魅力を感じにくいものです。

スマホで膨大なニュースを流し読みする今の時代、無機質な言葉は景色の一部として処理されます。他社との違いをミリ単位の精度で語るよりも、その技術が誰のどんな悩みを解決するのかを語る方が、はるかに強い印象を残すでしょう。



記者も「ひとりの人間」である


プレスリリースの先にいるメディアの担当者も、私たちと同じように心を持った個人です。彼らが探しているのは、紙面を埋めるための数字ではなく、読者が喜ぶ「物語」に他なりません。どれほど画期的な発明であっても、そこに作り手の情熱や温度感がなければ、記事として取り上げる動機が生まれないのです。

最新の広報トレンドでは、企業が社会とどう関わろうとしているかという「ナラティブ」が重視されています。記者の向こう側にいる一般の読者が、思わず誰かに話したくなるようなエピソードを届ける。その意識を持つだけで、発信する言葉の響きは劇的に変わるはずです。



2. 共感を生むPASTORの魔法と物語の力

相手の心に深く入り込むには、単なる紹介ではなく物語の力が必要です。PASTORフォーミュラという考え方は、読み手の悩みに寄り添い、解決へと導く道しるべになります。

一方的な宣伝を避けて、共感の和を広げる手法は、SNSが普及した今の時代にとても合っています。まずは相手が抱えている小さな困りごとに光を当て、共に歩む姿勢を示すことが大切です。信頼を築くための魔法は、意外にも身近な言葉の中に隠されています。



悩みから始まる開発の物語


製品が生まれるきっかけは、誰かの切実な「不便」であるべきです。機能の自慢から入るのではなく、なぜそれを作らなければならなかったのかという背景こそが、人の心を動かすからです。たとえば、育児中の親が感じた小さなストレスを解消するために、何度も試作を重ねたエピソードなどは、同じ境遇の人にとって強い関心事になります。

最新のマーケティングでは、顧客の課題を深く掘り下げる「ペルソナ」の視点が欠かせません。ただ便利な道具を売るのではなく、それによって生活がどう明るく変わるのか。未来の姿を具体的にイメージさせる物語が、ファンを作る第一歩となります。



失敗談こそが信頼の証になる


完璧すぎる成功談よりも、途中でつまずいた苦労話の方が、聞き手は親近感を覚えます。隠したいような失敗をあえて開示することで、誠実な企業姿勢が伝わり、深い信頼関係が生まれるものです。弱さを見せることは、実は強さの裏返しでもあり、ブランドの人間味を際立たせる効果があります。

最近は透明性の高い情報発信が好まれる傾向にあり、舞台裏を見せる「プロセスエコノミー」という言葉も注目されています。順風満帆ではなかった道のりを正直に明かす。その誠実さこそが、価格競争に巻き込まれない独自の価値になり、根強い支持へとつながるのです。



3. メディアと「相思相愛」になるための秘策

広報の仕事は、単にプレスリリースを送ることだけではありません。メディアの担当者も一人の人間であり、共に良いコンテンツを作る「パートナー」です。
相手が何を求めているのかを深く理解し、相思相愛のような信頼関係を築くことで、ニュースとしての価値は格段に高まります。こちらから情報を「押し付ける」のではなく、相手の役に立つ情報を「差し出す」という謙虚な姿勢が、掲載への一番の近道となります。



地域社会に愛されるニュースの型


地方メディアやコミュニティ紙にとって、最も価値があるのは「その街がどう良くなるか」という視点です。単なる新商品の発売告知ではなく、それが地域の雇用を生んだり、伝統文化を守ったり、地元の子供たちの笑顔につながる活動であれば、メディアは放っておきません。

地域の課題を解決しようとする真摯な姿は、読者の共感を呼び、応援したくなるニュースになります。プレスリリースを書く際も、「地域への貢献」を具体的な数字やエピソードで示すことが、記者の心を動かす鍵となります。



リピートされる関係の築き方


一度取材を受けて終わりにするのではなく、そこからが本当の始まりです。掲載後のお礼はもちろん、その記事がきっかけでどんな反響があったかをフィードバックすることで、記者は「書いてよかった」と感じてくれます。

メディアが求めているのは、常に新鮮で信頼できる情報源です。自社のことだけでなく、業界全体のトレンドや、他社の興味深い活動なども含めて「ネタ元」として重宝される存在を目指しましょう。ギブ・アンド・テイクを超えた「ギブ・アンド・ギブ」の精神が、何度もリピートされる息の長い関係を育みます。



4. 【実例】老舗製薬会社が仕掛けた「姿勢」の逆転劇

理論だけでは見えてこない「広報の本質」は、時として現場の泥臭い活動の中に隠れています。ある小さな製薬会社の事例を紹介しましょう。

この会社には、長年愛されてきた第2種医薬品の「水虫薬」という主力商品がありました。しかし、大きな課題に直面していました。顧客のほとんどが「再発を繰り返すリピーター」であり、新規の若年層や女性層へリーチする手段を失っていたのです。競合大手の資本力に押され、ECサイトの開設やポスティングなどの施策も、期待したほどの成果は得られませんでした。



成分の故郷を守る「職人の執念」


打開策のヒントは、意外なところにありました。その水虫薬の主原料は、海に生息する「なまこ」から抽出される成分です。

ある日、開発チームは「海洋マイクロプラスチックが生態系に悪影響を及ぼしている」という深刻なレポートを目にします。原料であるなまこが育つ環境が汚染されれば、自分たちの薬の品質も、ひいては会社の未来も守れない。

「薬を作る前に、薬の源である海を守らなければならない」。そう決意した社員たちは、業務の合間を縫って定期的な海岸清掃活動を始めました。それは単なるボランティアではなく、自社のプロダクトに対する責任と執念の現れでした。



反響が反響を呼ぶ連鎖の作り方


彼らはこの清掃活動の様子を、飾らない言葉でSNSにアップし続けました。「今日はこれだけのゴミを回収しました」「なまこが住みやすい海に戻したい」という真摯なレポートは、次第に「環境活動に真剣に取り組む製薬会社」として、水虫に悩む層以外にも届き始めました。

この活動が口コミで広まると、思わぬ変化が起きました。 「ここまで原材料を大切にする会社なら、製品も信頼できる」 「社会貢献している企業を応援したい」 という共感が生まれ、これまでの施策ではリーチできなかった新しい層が、ECサイトを訪れるようになったのです。

広告予算でシェアを奪い合うのではなく、企業の「姿勢」を可視化することで、結果的に購入という行動へつなげたのです。これこそが、ファンを作る広報の真髄と言えるでしょう。



5. 採用率を高める!プレスリリース執筆の3工程

実例で見たような「共感」を呼ぶためには、単に活動を報告するだけでは不十分です。読み手の心を動かし、メディアが取り上げたくなるプレスリリースを書き上げるには、戦略的な3つの工程が必要です。ここでは、特に重要な「ターゲット設定」と「視覚化」に焦点を当てて解説します。



ターゲットの「不」を探る


リリースを書く前に、まず問いかけるべきは「誰の、どんな負の感情を解消するのか?」です。これを私たちは「不(ふ)」と呼んでいます。

・不安:「この薬の成分は本当に安全なのだろうか?」
・不満:「どこの水虫薬も同じような広告ばかりで信じられない」
・不便:「薬を買うのが恥ずかしい、誰かに相談しにくい」

先ほどの製薬会社の例で言えば、ターゲットは単に「足が痒い人」ではありません。「環境破壊に心を痛め、誠実な企業から買い物をしたいと願う、倫理観の高い消費者」という新しいターゲットの「不信(既存の安売り広告への飽き)」を突いたのです。

執筆の第一歩は、この「不」を言語化し、「私たちの活動(商品)がその解決策である」という文脈を組み立てることにあります。



五感に訴える写真の選び方


メディアの担当者は、一日に数百通のリリースを受け取ります。その中で目に留まるかどうかは、テキストよりも「写真」の第一印象で決まります。特にSNS時代においては、写真一枚が数万文字の解説に勝る「情報量」を持ちます。選ぶべきは、単なる「記録写真」ではなく、見る人の五感に訴える写真です。

1.現場の熱量を切り取る: 整列した集合写真ではなく、泥にまみれてゴミを拾う社員の「背中」や、真剣な「眼差し」。
2.対比(ビフォー・アフター)を見せる: 汚れた海岸と、活動後の美しい砂浜。そのコントラストが「成果」を雄弁に物語ります。
3.質感を伝える: なまこが育つ海の透明感、波の音、あるいは薬の成分の純度を感じさせるマクロ撮影。

「この風景を自分の目で見に行きたい」と思わせる写真が1枚あるだけで、リリースの採用率は飛躍的に向上します。



構成を「逆ピラミッド」で組み上げる


最後に、最も重要な情報を冒頭に持ってくる「逆ピラミッド型」で執筆します。

・結論(リード): いつ、誰が、何を、なぜ始めたのか。
・詳細(ボディ): 活動の背景、なまこの生態系への影響、具体的な数値データ。
・展望(フッター): 今後の目標や、代表者の想い、問い合わせ先。

この3工程を丁寧に行うことで、あなたの発信は「ただの宣伝」から「社会に必要なニュース」へと変わります。



6. 配信時に気をつけたい広報の「落とし穴」

せっかく素晴らしいストーリーと写真を用意しても、届け方を間違えるとメディアからの信頼を失い、逆効果になってしまいます。広報活動は「一過性の爆発」ではなく「継続的な関係性」の構築であることを忘れてはいけません。ここでは、配信時に陥りがちな2つの大きな落とし穴を解説します。



過度な売り込みは逆効果になる


多くの企業が犯す最大のミスは、プレスリリースを「無料の広告」だと勘違いすることです。

・「最高」「究極」「日本一」の乱用: 客観的な根拠(エビデンス)のない自画自賛は、ジャーナリストが最も嫌う要素です。メディアは「宣伝」ではなく「事実(ファクト)」を探しています。
・返信を強要する追っかけ電話: 「メールは見てもらえましたか?」というだけの電話は、多忙な編集部の作業を止めることになります。

解決策:
「私たちの商品を売ってください」ではなく、「社会のこういう課題に対して、私たちはこういうアクションを起こしました。読者の皆様の役に立ちませんか?」という「社会貢献の視点」で提案することです。主役は自社ではなく、常に「社会」や「読者」であるべきです。



タイミングと鮮度の見極め方


情報は、出すタイミングによってその価値が100にも0にもなります。

1.「今」である理由(モーメント): なぜ、このニュースは今日配信される必要があるのか?
・季節性(例:サンダルを履く季節の前に、足元のケアを提案する)
・社会的情勢(例:SDGsが注目されている中で、海洋資源保護を語る)
・記念日(例:世界海洋デーに合わせて、なまこの活動を報告する)

2.リードタイムの把握: メディアによって「情報が必要な時期」は異なります。
・雑誌: 発売の3〜4ヶ月前(企画段階)
・WEBメディア: 数日から1週間前
・新聞・テレビ: 数日前から当日(速報性重視)

鮮度の落とし穴:
「1ヶ月前のイベント報告」は、メディアにとっては「古いニュース(オールドニュース)」です。どんなに良い内容でも、鮮度が落ちれば記事化の可能性は限りなくゼロに近づきます。イベント当日に配信するか、あるいは「事後レポート」として翌日までに届けるスピード感が不可欠です。



チェックリスト:配信前にこれを確認


⬜︎ タイトルに「社会的な意義」が含まれているか?

⬜︎ 誇大表現(最高、世界初など)に客観的な裏付けはあるか?

⬜︎ メディアが企画を立てやすいタイミング(季節・曜日)か?

⬜︎ 問い合わせ先は、すぐに連絡がつくようになっているか?



7. 広報担当者のための「よくある質問と回答」

広報活動を始めると、理論通りにいかない場面や、日々の運用で迷うことが必ず出てきます。ここでは、特によく寄せられる質問とその解決策をまとめました。

Q1. リリースを出しても、全く取材が来ない場合はどうすればいいですか?
A. まずは「切り口(アングル)」を変えて再挑戦しましょう。
記事にならない原因の多くは、内容の善し悪しではなく「情報の切り口」がメディアのニーズとズレていることにあります。
・ターゲットの見直し: その情報は、新聞・テレビ・WEB・雑誌のどこに適していますか?
・季節性やトレンドとの掛け合わせ: 「今、世の中で話題になっていること」と自社の活動を結びつけられないか検討してください。
・写真の差し替え: 視覚的なインパクトが足りないだけで見送られることも多いです。

Q2. 小さなネタしかありません。それでも配信していいのでしょうか?
A. はい、大丈夫です。ただし、配信先を絞り込みましょう。
「新商品の発売」のような大きなニュースだけでなく、社内の小さな取り組み(例:独自の福利厚生、地域清掃への参加など)も立派なニュースになります。 全国紙やキー局を狙うのではなく、「業界紙」や「地元のローカルメディア」にターゲットを絞って届けることで、深い共感を得られる可能性が高まります。

Q3. 配信する曜日や時間に「正解」はありますか?
A. 一般的には「火・水・木」の「午前10時から11時」が推奨されます。
・避けるべき時: 月曜の朝(メールが溜まっている)、金曜の午後(週明けに忘れられる)、土日祝日(担当者が不在)。
・例外: 事件・事故など大きなニュースがある日は、他の情報が埋もれてしまいます。世の中の動きを見て、大きなニュースが重なっている時は1〜2日ずらす勇気も必要です。

Q4. 広報の効果をどう測定すればいいですか?
A. 記事の「掲載数」だけでなく、「質」と「その後の変化」を見ましょう。広告換算費(掲載された枠を広告で買うといくらか)を指標にすることもありますが、それ以上に以下の項目をチェックすることをお勧めします。
・SNSでの反響: 掲載記事がどれだけシェアされたか?
・検索数の推移: 配信後、会社名やサービス名での検索が増えたか?
・社内のモチベーション: 「メディアに載った」ことで社員の家族や友人に喜ばれ、採用力が上がったか?

Q5. メディア関係者と知り合うきっかけがありません。
A. 「SNSの活用」と「手紙」が有効です。
最近はX(旧Twitter)などで情報を探している記者や編集者も多いです。相手のアカウントをフォローし、日頃から有益な情報を発信することで接点が生まれることもあります。 また、デジタル時代だからこそ、特定の記者宛に「直筆のお手紙(とリリース)」を郵送する手法は、熱意が伝わりやすく、非常に効果的です。



8. まとめ:届けるべき相手へ「最高の物語」を

広報活動の本質は、単に情報を拡散することではありません。自社がなぜその事業を行い、どんな未来を作りたいのかという「物語(ストーリー)」を、それを必要としている人へ届けることにあります。技術や手法も大切ですが、最後は送り手の「熱量」が相手の心を動かします。



まずは身近な一歩から


広報を始めたばかりの時は、「大きなメディアに載らなければ」と焦るかもしれません。しかし、ファン作りは足元から始まります。
・社内のファンを増やす: 自分の会社の取り組みを、まずは社員自身が一番のファンとして語れるようになっているか。
・既存顧客との対話: すでにサービスを使ってくれている方々に、新しい挑戦を直接伝えているか。
・小さな発信を積み重ねる: 完璧な100点のリリースを年に1回出すよりも、60点の等身大な発信を月に数回続ける方が、信頼の蓄積に繋がります。
まずは、目の前の「一人」に手紙を書くような気持ちで、今日できる小さな一歩を踏み出してみましょう。



未来のファンと繋がるために


広報は、すぐには結果が出ない「種まき」のような仕事です。しかし、誠実に情報を届け続けていれば、いつか必ず「この記事を読んでファンになりました」「この取り組みに共感して入社を決めました」という声が届く日が来ます。

そのためには、以下の3つの姿勢を忘れないでください。
1.誠実であること: 誇張せず、事実に基づいた透明性の高い情報を届ける。
2.変化を恐れないこと: メディア環境の変化に合わせて、常に新しい伝え方を模索する。
3.「なぜ」を語り続けること: 商品のスペックだけでなく、その背景にある想いや苦労を共有する。
あなたが紡ぐ「物語」が、まだ見ぬ未来のファンへと届き、新しい繋がりが生まれることを心から応援しています。

この記事の編集・監修

桑田 督大(くわだ まさひろ) / 太成二葉産業株式会社 広報販促室

特殊印刷マーケティング歴10年。印刷×マーケティングでクライアントの商品価値を高める提案を行っています。



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