ラミコートとは?印刷物に光沢と高級感をプラスする技術

こんにちは!太成二葉産業の広報販促室です。
印刷や加工技術に興味をお持ちの皆さん、今日もお忙しい中お越しいただきありがとうございます。
今回は、印刷業界の未来を切り開く革新的な光沢加工技術、「ラミコート(LC)」をご紹介します。
ラミコートは、高い光沢度やデザイン性を実現するだけでなく、フィルムレスで環境にも優しい点が注目されています。
印刷物の質感を引き上げ、ブランド価値を高めるこの技術は、広告、パッケージ、冊子など多岐にわたる用途に対応可能です。
この記事では、ラミコートの特長や活用例を詳しく解説します。ぜひ最後までお読みいただき、印刷物に新たな価値を加えるヒントにしてください。
目次
ラミコートとは
ラミコート(LC)は、印刷業界に新たな価値を提供する革新的な光沢加工技術です。従来のラミネート加工に匹敵する高い光沢を実現しながら、フィルムレスという環境配慮型の特徴を持ちます。
この技術は、印刷物の表面に特殊コーティングを施し、光沢感を付加すると同時に耐久性やデザイン性を向上させます。
また、グロス、マット、ホログラムなど多彩な表現が可能で、広告、パッケージ、冊子表紙など幅広い用途に対応しています。
環境問題への意識が高まる中、ラミコートは高性能かつエコロジーな加工技術として注目を集めています。商業印刷物の付加価値を高めるだけでなく、企業のブランドイメージ向上にも貢献するでしょう。
ラミコートの仕組みと特長
ラミコートは、特殊なニスを印刷物に塗布し、ウェット状態のままフィルムに密着させ、その後紫外線で硬化させる技術です。この工程により、フィルム表面の平滑性を転写し、従来のラミネート加工に匹敵する高い光沢度を実現します。
【ラミコートの特長】
・フィルムレスで環境負荷を軽減
フィルムを剥離後に廃棄するため、使用素材を削減し廃棄物の削減に貢献します。
・スポット加工や部分抜きが可能
加工版を使用することで、ホログラムやエンボス柄など高度な装飾表現にも対応可能です。
これにより、印刷物に付加価値を与えるだけでなく、ブランドの魅力をより一層引き出します。
光沢加工がもたらす効果
光沢加工は、印刷物に視覚的インパクトと高級感を与える重要な技術です。ラミコートによる高光沢仕上げは、製品にプロフェッショナルで上質な印象を加えます。
【ラミコートによる具体的効果】
・パッケージ
消費者の目を引き、購買意欲を刺激。
・パンフレットや広告
光沢感が品質の高さを感じさせ、ブランドイメージ向上に寄与。
さらに、ラミコートは耐久性も向上させ、印刷面を汚れや傷から保護します。美しさを長期間維持できるため、商業印刷物にとって視覚的魅力と実用性を両立する重要な加工技術といえるでしょう。
ラミコートのメリットと活用例
ラミコート(LC)は、多様な印刷物に高付加価値を提供する加工技術です。
ラミコートの主なメリット
・環境への配慮
フィルムレス加工により廃棄物削減を実現。サステナブル商品開発を目指す企業に最適。
・高光沢の実現
従来のラミネートに匹敵する光沢度で、商品や印刷物に高級感とインパクトを付加。
・柔軟なデザイン対応力
グロス、マット、ホログラムなど多彩な仕上げに対応し、用途やデザイン表現の幅が広がる。。
環境に配慮した素材とは
ラミコートは、環境意識の高まりに応えるエコフレンドリー加工技術です。
フィルムを製品に残さないため廃棄物削減に寄与し、紫外線硬化で省エネ仕上げも可能です。
この特長により、地球環境と商業的利便性を両立できるため、企業ブランドイメージの向上にもつながります。
スポット加工と多様な表現力
ラミコートは、スポット加工対応でデザイン自由度が高い点も強みです。
【活用例】
・教科書の記入欄など部分的に光沢加工を外す
・ホログラムやエンボス柄を付加し独自性あるデザインを実現
これにより、広告やパッケージなどで競合製品と差別化を図り、ブランドや商品コンセプトを際立たせることができます。
ラミコートの加工実績一覧
ラミコート(LC)は、幅広い用途に対応する多彩な加工バリエーションを提供しています。
特にグロスLC、マットLC、ホログラムLCは人気が高く、それぞれ独自の魅力を持っています。
以下では、それぞれの特長と活用例をご紹介します。
グロスLCの活用例
グロスLCは、ラミコート加工の中でも最も汎用性が高く、圧倒的な光沢感と滑らかな仕上がりが特長です。
【活用例】
・教科書の記入欄:部分的に光沢を外すスポット加工で書き込みやすさを確保
・広告・パンフレット:光沢感で高級感を演出しブランドイメージを向上
また、オフセット印刷と組み合わせることで、微細なパターンやグラデーション表現も可能です。
マットLCの仕上がり特徴
マットLCは、光沢を抑えた落ち着きある上品な仕上がりが特長です。
【活用例】
・化粧品パッケージ:高級志向ブランドに最適
・冊子表紙:シックで洗練された印象を与える
マット加工は光の反射を軽減し、情報の視認性を高める実用性も兼ね備えています。
ホログラムLCの独自性
ホログラムLCは、光の角度によって模様が変化する特殊効果を持つ仕上げです。
【活用例】
・商品パッケージや広告:強いインパクトで購買意欲を刺激
・デザイン表現:フィルム交換で多様なパターンを生成でき、カスタマイズ性に優れる
これにより、他にはない独自デザインを実現し、競合との差別化にも寄与します。
ラミコートが実現する新たな価値
ラミコート(LC)は、印刷物のデザイン性を高めるだけでなく、環境への配慮と多彩な加工表現を両立する次世代光沢加工技術です。
【ラミコートの重要なポイント】
・環境配慮型の加工技術
フィルムを残さないため廃棄物削減に貢献。サステナブルな商品開発に最適。
・多彩な仕上げと高いデザイン性
グロスLC、マットLC、ホログラムLCにより、用途やデザインに応じた表現が可能。
・加工自由度の高さ
スポット加工や部分抜きに対応し、記入欄や糊代など、機能面とデザイン面を両立。
・視覚的効果と実用性の両立
高級感と耐久性、情報の視認性を同時に実現。
ラミコートは、商業印刷から高級パッケージまで、あらゆる分野で活用できる技術です。
環境と美しさを両立させ、企業競争力を高める革新的ソリューションとして、ぜひ導入をご検討ください。
FAQ|ラミコートに関するよくある質問
Q1. ラミコート加工ができない紙質はありますか?
A1. はい。非塗工系の上質紙やクラフト紙など、表面に塗料が塗られていない紙はラミコート加工に適していません。パルプ由来の微細なざらつきが塗料を吸収してしまうため、加工効果が得られにくくなります。
Q2. ラミコートにはどのような種類がありますか?
A2. ラミコートには、グロス、マット、ホログラムなどのバリエーションがあり、フィルム交換で簡単に異なる加工が可能です。全面加工だけでなくスポット加工にも対応しており、糊代や記入欄など加工したくない部分を制御できます。
Q3. ラミコート加工のスポット加工版は何日で作成可能ですか?
A3. データ入稿から約3~4日でスポット加工版(樹脂凸版)を作成できます。納期は案件内容や混雑状況により変動するため、詳細はお問い合わせください。
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この記事の編集・監修
桑田 督大(くわだ まさひろ) / 太成二葉産業株式会社 広報販促室
特殊印刷マーケティング歴10年。印刷×マーケティングでクライアントの商品価値を高める提案を行っています。
最後までお読みいただきありがとうございます。