紙はもう古い?印刷の力で差がつく販促術
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こんにちは!太成二葉産業の広報販促室です。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
毎年右肩上がりのインターネット広告。 「紙の広告ってもう古いのでは?」そんな声も耳にしますよね。
ですが、ちょっと待ってください。 紙メディアには、手に取って“体験”できる強みがあります。
この記事では、印刷の価値を再発見できる事例とともに、今こそ見直したい印刷活用のヒントをお届けします。
最後まで読めば、きっと紙の可能性にワクワクするはずです!
1.紙メディアは終わったのか?
結論から言うと、紙メディアは終わっていません。
理由は、インターネット広告が急成長している一方で、紙の広告も依然として重要な役割を担っているからです。
2025年現在、広告市場ではSNSや動画広告などが注目を集めていますが、チラシやカタログ、DM(ダイレクトメール)などの紙媒体も販促の現場で使われ続けています。特に高齢者層や地域密着型の商材では、紙の「読みやすさ」や「手に取れる安心感」が強みです。
デジタルと併用することで相乗効果も期待できます。
「紙は古い」というより「役割が変わってきた」というのが実情です。
1-1.広告市場と紙の現状
2025年の広告市場では、ネット広告の成長が続いており、特にSNSや動画コンテンツの需要が拡大しています。
一方で、印刷物を使った広告費も依然として全体の3割を超える水準にあります。
この背景には、紙ならではの訴求力と信頼性があります。たとえば、地域のスーパーが出す新聞折込チラシや、保険会社の案内パンフレットなど、実際に手元に残ることで内容をじっくり見てもらえるという効果があります。
つまり、広告市場は「デジタルか紙か」の二択ではなく、目的によって使い分ける時代に入っています。
1-2.紙とネットの違いとは
紙とネットの最大の違いは、「実体があるかどうか」です。
ネット広告は速くて便利ですが、スマホやパソコンの画面を通して見る情報にすぎません。
それに対して紙は、手で触れることができ、記憶に残りやすいという特徴があります。特にDMやパンフレットは、自宅に届き、手に取り、目を通すまでの流れが自然に生まれます。物理的に残ることで、再び目にする機会も増えるのです。
ネット広告のスピード感と紙の存在感、それぞれに強みがあります。
どちらをどう組み合わせるかが、今後の鍵となります。
2.形で伝える販促DM
販促DMの効果を高めるには、「形」にこだわることがポイントです。
情報を伝えるだけでなく、手に取ったときのワクワク感や特別感を演出できるからです。
画面の中で見る情報はすぐに流れてしまいますが、紙のDMには触れる・開く・めくるといった「体験」があります。特に、印刷ならではの自由な形状や加工表現は、受け手に驚きや関心を与えるのに最適です。
デジタル時代だからこそ、“形で印象を残せる”紙のDMが差別化の鍵となります。
2-1.パスポート風DMの工夫
旅行気分を味わえるパスポート風DMは、紙の表現力を活かした好事例です。
パッと見ただけで「何これ?」と目を引き、中を開けたくなる仕掛けがあります。
表紙は航空チケットやエアメール風のデザイン、内容は旅のしおりのような構成にして、実際に旅を疑似体験しているような演出を取り入れています。これにより、商品紹介であっても押しつけ感なく自然に読んでもらえるのです。
形状とストーリー性を組み合わせた表現は、記憶にも残りやすく、開封率アップにもつながります。
2-2.44%の驚異的成果
このパスポート風DMは、第29回全日本DM大賞で入賞し話題となった実績があります。
一般的なDMのレスポンス率が2~3%程度と言われる中、なんと44%という驚異的な成果を出しました。
その理由は、単なる広告ではなく「体験を届けるツール」として設計されていたからです。見た瞬間に非日常を感じ、開ける楽しさがあり、記憶にも残る。紙の良さを徹底的に活かした内容だったことが成功の要因です。
数字が証明するように、形の工夫は費用対効果を大きく変える可能性を持っています。
3.什器で省力と訴求を両立
什器は、商品を魅力的に見せるための売り場の主役とも言える存在です。
見栄えだけでなく、省力化や設置のしやすさも重要な要素になります。
限られたスペースでも、工夫次第で高い訴求力を持たせることが可能です。たとえば、商品を並べたまま折りたためる構造にすることで、搬入・設置の手間を大きく削減できます。省スペースながら、しっかりと存在感のある販促ができるのです。
効率性と視認性を両立する設計が、今後の販促什器に求められています。
3-1.コンパクトな什器設計
訴求力のある什器でも、設置スペースが確保できなければ意味がありません。
そこで注目されているのが、吊り下げ式や折りたたみ式といった省スペース型の什器です。
ある事例では、開封するだけで陳列済みの状態になる構造が採用されており、組み立て不要ですぐに使える点が評価されました。これは、店舗スタッフの作業時間を大きく短縮できるという点でも効果的です。
コンパクトで使いやすく、視覚的にもインパクトのある什器設計が、売り場の課題を解決します。
3-2.店舗と環境にやさしい
環境配慮と業務効率の両立は、今の販促活動で欠かせないテーマです。
商品を収納したまま什器ごと輸送できる構造は、梱包材の削減やゴミの軽減に貢献します。
これにより、店舗での資材処理の手間を減らすことができ、スタッフにも環境にもやさしい設計が実現されます。さらに、搬入時の作業も簡単になるため、人的リソースの最適化にもつながります。
紙という素材の利点を活かしながら、持続可能でスマートな販売促進を叶える什器が、今注目を集めています。
4.話題を呼ぶ中吊り広告
電車の中吊り広告は、通勤・通学中の目に留まりやすい広告メディアです。
中でも、視覚的インパクトが強いデザインや演出は、SNSを通じて大きな反響を呼ぶことがあります。
紙ならではの加工や仕掛けを使えば、情報を「伝える」から「体験させる」広告へ変えることが可能です。
受け手の記憶に残り、SNSでの拡散や話題化につながる設計が、広告価値を何倍にも引き上げます。
駅や車内での印象が、そのままネット上での話題に発展する時代です。
4-1.破れ表現でSNS拡散
大阪の水族館「海遊館」が実施した中吊り広告では、紙面が“破られたように見える加工”が話題になりました。
サメがポスターを食いちぎったような大胆なデザインで、「今にも飛び出してきそう」とSNSで拡散され、多くの人がその中吊り広告を写真に収めて投稿していました。
このような視覚的インパクト×意外性のある演出は、紙だからこそ実現できます。
ネット広告では得られない、現場での驚きや“目撃体験”が共有されることが、バズの引き金になります。
4-2.費用以上の注目度
この中吊り広告では、通常の印刷費に加えて、特注の切り型や加工費がかかっていました。
一見するとコスト増に見えますが、結果として得られた反響は費用以上の価値を生み出しました。
広告がネット上で拡散されることで、想定外の数の人たちへ無料でリーチできるというメリットがあります。
また、ユニークな仕掛けが話題性を持ち、来館促進や認知拡大にも直結しました。
“お金をかける場所”を見極めれば、紙の広告でも高い費用対効果を得られる時代です。
5.印刷×ITで届けるDM
印刷メディアとIT技術を組み合わせることで、今までにないDM活用が可能になります。
紙の持つ温かみや信頼感に、データによる精密なターゲティングを加えることで、効率的かつ効果的なアプローチが実現できるのです。
特に、ターゲットを絞って配布する「無宛名DM」は、販促コストを最適化しながら開封率も高められる施策として注目されています。
印刷とデジタルの融合こそ、これからのDM戦略の鍵です。
5-1.無宛名便で効果的配布
「無宛名便」は、個人名を記載せず、エリアや属性データに基づいて選定された世帯にDMを届けるサービスです。
2025年時点で、マーケティング分野ではAIによるエリア選定技術がさらに精度を増しており、反響率の高いエリアへの集中投下が可能となっています。
この方法は、新規顧客の獲得や潜在層への訴求に効果的で、無駄な配布数を減らすことができます。
結果として、必要最小限の部数で最大のリーチを生むことができるのです。
戦略的に届ける印刷物こそ、現代のマーケティングに適しています。
5-2.試供品封入の可能性
無宛名便は、封筒型のDMと組み合わせることで、試供品やサンプルをそのまま届ける手段としても活用できます。
これは、商品の質感や香りなど、デジタルでは伝えきれない魅力を直接届けるのに最適な方法です。
例えば、化粧品や洗剤など、使用感が購入意欲に直結する商品では、実際に試してもらうことで反応率が大きく向上します。
そのうえでQRコードなどを活用すれば、ネットへの導線もスムーズに設計できます。
五感に訴える体験型のDMは、印刷の可能性をさらに広げてくれる存在です。
6.印刷の価値と未来展望
印刷メディアは、今なお心を動かす力を持った情報伝達手段です。
画面上の情報とは違い、手に取り、感じることができる“実体”があるため、記憶に残りやすいのが特徴です。
今後は、紙だけで完結させるのではなく、ネットと連携して双方向の体験を提供する設計が求められます。
情報を届けるだけでなく、感情を動かし、行動を促すメディアとしての役割がますます強まっていくでしょう。
「届ける紙」から「つながる紙」へ。印刷の未来は、進化を続けています。
6-1.紙で問いかけネットで答える
紙とデジタル、それぞれの強みを活かしたハイブリッドな情報設計が注目されています。
紙のDMやチラシで興味を引き、QRコードや検索ワードでウェブへ誘導する流れは、2025年の販促活動で主流となっています。
この方法は、一方通行ではない体験を作れる点が魅力です。
たとえば紙面では商品の世界観を表現し、詳しいスペックや価格はウェブで確認してもらうといった分担が可能になります。
紙がきっかけとなり、ネットで行動につながる。これが、現代の販促スタイルです。
6-2.体験価値が心を動かす
デジタル全盛の時代において、“体験できること”の価値がますます高まっています。
印刷物は、紙の手触りや加工の立体感、香り印刷などを通じて、記憶に残る「体験」を作れる数少ないメディアです。
人は感情が動いたときに行動します。情報をたくさん詰め込むよりも、ひとつの感動や驚きが購買につながるケースが増えています。
これは、サンプルDMやストーリー性のある印刷物が好反応を得ている現状からも明らかです。
体験を届ける紙こそ、心に響くプロモーションの中心になる存在です。
7.印刷メディアの可能性は広がっている
結論として、印刷メディアは決して時代遅れではありません。
むしろ、デジタル広告と異なる価値を持つ販促ツールとして再評価されています。
ネットの情報が瞬時に届く時代だからこそ、手に取って感じられる「体験型の情報」が人の心に響きます。
形を変えることでレスポンスが上がったDM、設置や輸送の手間を減らす什器、SNSで話題になる中吊り広告、ターゲットを絞って配布できる無宛名便など、印刷メディアは進化を続けています。
特に注目すべきポイントは以下のとおりです:
・手に取れる実体感が信頼と記憶に残る強み
・形や構造の工夫で差別化と高レスポンスを実現
・設置・輸送の効率化で店舗と環境に優しい
・SNSとの連動で広告効果が倍増
・印刷とITを融合し、無駄なく効率的な配布が可能
・紙で興味を引き、ネットで行動へと導く設計が重要
これからの販促は、「印刷かデジタルか」ではなく、どう組み合わせて使うかが成功の鍵です。
人の感情に寄り添う紙の力を、もっと楽しんで活かしていきましょう。
8.よくある質問
Q1:紙の広告はもう効果がないのですか?
A:そんなことはありません。
印刷メディアには、手に取れる実体感や記憶に残る力があり、デジタルでは伝えきれない魅力があります。実際に、パスポート風のDMで44%という高いレスポンス率を記録した事例もあります。重要なのは、「ただ配る」のではなく、ターゲットに響く形や体験を設計することです。
Q2:紙とデジタル、どちらを選ぶべきですか?
A:目的に応じて使い分けるのがベストです。
デジタル広告はスピードや拡散力に優れていますが、紙には体験や感情に訴える強みがあります。近年では、「紙で興味を持たせ、ネットで詳細を確認してもらう」という連携型の施策が増えています。印刷とITの融合が今後の主流です。
Q3:印刷物は環境負荷が大きいのでは?
A:設計や運用次第で環境にも配慮できます。
例えば、コンパクトに折りたためて再利用しやすい什器や、無駄なくターゲットに届く無宛名DMの活用は、梱包資材や印刷部数を最適化し、コストと環境負荷を軽減できます。紙=エコに反するというのは、もはや古いイメージと言えるでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございます。次回もよろしくお願いいたします。
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